大体、怖じ気づいたり、媚びたりって、
ほんと、なにそれって感じだ。
怖じ気づくのと、媚びるのって正反対と
言ってもいいほど真逆の行為だと思うん
だけど。
……よく、わかんない。
私を置いてきぼりにして、繰り広げられ
る会話にだんだんうんざりとしていると
、いきなり、雅にぐいっと肩を引き寄せ
られた。
思わず、振り払いたい衝動に駆られて、
雅の腕のなかから抜け出そうとしたけど
、私の肩を掴む雅の力があまりに強くて
、敵わなかった。
「───こいつを、姫にする」
そして、急に落とされてきた、言葉。
低い重低音の声は、その形の良い唇で、
まったく理解不能な言葉を紡いだ。
けれども、他の五人は意味をわかってい
るらしく、それぞれに違う反応をしてい
る。


