この前も同じ質問をされたときに、はっ
きりと知らないと言ったのに。
何故、また訊くの。
「……知らない、って、昨日も言ったで
しょ」
そう言うと、悠の目が見開かれ、類も心
なしか驚いたような表情を見せた。
「雅のこと……知らねーの?」
青い瞳を大きくさせたまま、信じがたい
とでも言いたげにそう尋ねてくる悠。
なにその反応。
知ってるのが普通だって言いたいの?…
…とんだ自意識過剰じゃない。
「……そんなに有名なの?」
「まあ、玉露で知らないのは、君だけだ
ろうね」
私の質問に答えたのは類で、少し微笑み
ながらそう言った。
……そうなの?


