どうしたら良いんだろう、と思っている と。 「麗、来い」 雅にそう言われて、私は雅の前に立った 。 ソファーに座っている雅は、私を少し見 上げながら、私の頭を撫でた。 「麗は悪くないから。気にするな」 「うん……」 なんでだろうね。 さっきまであんなに苦しかったのに、雅 に撫でてもらって、こうして声をかけて 貰えるだけで、すごく落ち着くんだ。 ──そして、その日はすぐにやって来た 。 類と登下校を一緒にしてから、二日目の 放課後。