ニコッと笑って、ピースを作りながらそ
う言ってきた春希。
あまり驚いていないから、私が来ること
を知っていたのかもしれない。
それと、もう一人。
「仁斗……?」
目に鮮やかな金色が視界をちらつき、そ
ちらに目を向ければ、そこにはあの日、
屋上で私を助けてくれた安西仁斗が立っ
ていた。
仁斗が、私にちょっと微笑む。
「お久しぶり~。まさか雅が連れてきた
のが、キミだとは思わなかったよ」
そして、この二人の他にもあと二人。
……なんの集まりなの、一体。
ふと、それまで黙っていた雅が、口を開
いた。
「類、悠。紹介」


