【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~






俺が気付いた事に、雅が気づかない訳が
無いんだから。



雅が俺より劣ってるなんて、そんなこと
、天地がひっくり返ったってあり得ない
んだからさ。



雅は一瞬、俺の真意を探るように俺を見
つめてから、スッと目を逸らした。



「……ああ」



知ってるよ、と呟く雅。



「いいの?このまま放っておいても」

「……俺が何かを決める事じゃない」



そうだね。雅の言うことは、あってるよ
。俺だって、このまま見守ってればいい
と思う。



だけど俺は部外者で、傍観者だから。



複雑に渦巻くその恋の渦中に、俺は居な
いから。



だから、見守ろう、って言える。



だけど、雅は?



その渦中の真っ只中にいる、雅は。