【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~






肉体的なストレス発散にはなっても、精
神が安らぐ訳じゃなかった。



だけど、麗ちゃんの存在が──好きな人
、というその存在が、悠の心の拠り所に
なってくれるなら、それでいい。



「ねえ、雅」



俺がそう声をかけると、雅がチラリと俺
を見上げた。



「何だ?」

「……いいの?」



少し首を傾げながらそう訊くと、雅は訳
がわからない、といったように眉を寄せ
た。



「なんのことだよ」



だから、そんな雅の耳に口元を寄せ、そ
っと囁く。



「悠の感情には、気付いてるんでしょ?




悠が麗ちゃんをどういう風に、どんな対
象として見てるのか、雅ならもう、知っ
てるハズでしょ?