【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~






雅の大切な人だから?"姫"だから?



それもそうだ。最初はただ、それだけの
理由だった。──でも。



今はそうじゃない。



"俺が"守りたいから。俺自身が、彼女を
失いたくないから。……その笑顔を、見
ていたいから。



だから、守る。



どうして彼女をこんなにも大切に思うの
か。それを自分の中で問いただそうとし
て、やめた。



なんだか、とんでもない答えが返ってき
そうだったから。



「そりゃあ?」



途中で言葉を止めた俺を不自然に思った
のか、少し首を傾げながら、麗ちゃんが
俺の顔を覗きこんでくる。



俺は慌てて曖昧な笑みを取り繕った。



「……そりゃ、仲間だからね」



そう、君は俺達の、仲間だから。