「やだやだやだやだやだーっ!!」



ソファーに寝転がりながら、足をじたば
たさせたのは、春希。



そんな春希に、麗ちゃんが呆れたように
ため息をついた。



「やだなんて言ったって……仕方ないで
しょう」



そんな麗ちゃんの言い分はごもっともで
、正論を返されたことが面白くなかった
のか、春希は頬を膨らませた。



「だって……もう夏休みが終わっちゃう
なんて、全然遊び足りないんだもん!」



そう。


今日で長いようで短かった夏休みも終わ
り。明日からは、また学校が始まる。



それを嫌だと、春希は駄々をこねている




……子供すぎるよね、ちょっと。



「良いじゃない。どうせ学校行っても、
貴方達、授業に出ないんだし」