あまりにも、麗が綺麗すぎて──。
いつも下ろされている、サラサラと艶や
かな黒髪は、後ろで一つにまとめられて
いて。
そこから覗く、白く透き通ったうなじと
、そこにかかる後れ毛が、どうしようも
なく俺の欲情を駆り立てる。
それに、麗が身に付けている、浴衣。
薄紫を基調としたその浴衣はすごく大人
っぽくて、色っぽくて。
こいつはどこまで、俺を誘惑すれば気が
済むんだろう。
「お前、それ……」
「あ、これ…。お母さんに、夏祭りに行
くって言ったら無理やり着せられたんだ
けど……やっぱり似合わないわよね?」
「いや……」
そんなことない。
すっげー似合ってる。きっと、世界中の
どの女よりも、綺麗だ。
「フツーに……似合ってるんじゃね」


