【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~






「──いい加減にして下さい、お父さん




いつもよりも低い声で親父を制したのは
、空。



俺自身、こんなにも低い、怒ったような
空の声を聞くのは初めてだったから、驚
いてしまった。



「空……?」



狼狽える親父に、空は真っ直ぐと視線を
合わせる。



揺るぎないその瞳が、すごくカッコいい
と思った。



「兄ちゃんは……俺の大切な、この世で
たった一人の兄なんです」



空はそう言うと、「兄ちゃん、行こう」
と言って俺の手を引っ張った。



「……ごめんな、空」



外に出ると、俺はそう言って空に謝った