その仕草がやけに女っぽくて、俺は思わ
ず視線を逸らす。



すると、逸らした視線の先で、春希も麗
を見つめながら嬉しそうに笑っていた。



あの時以来、麗はよく笑うようになった
。とはいってもまだぎこちないけど。



だけど俺達に溶け込もうと努力してるの
はわかるし、麗がそう望むなら、俺達も
協力する。



俺達は、麗の笑顔を守るようになってい
た。



「──じゃあ、また三日後」



雅のバイクの後ろに乗りながら、そう微
笑んだ麗。



前までは、三日後なんか来なくていいと
思ってたのに、今じゃその三日後が待ち
遠しい。



やっぱり仲間に会えないのは、寂しいか
ら。



……なんて思ってる辺り、俺はもうすっ
かり麗の事を認めて、気に入ってるらし
い。