そう言うと、麗がハッとしたように俺を
見上げた。
その瞳が薄い膜を張って、ゆらゆらと揺
れていたから俺は思わず目を見開いてし
まった。
不謹慎だけど──綺麗だと、思った。
ゆらゆら揺れる瞳も、僅かに紅潮した頬
も。いつもの無表情より、よっぽどいい
。
「悠は……私が嫌いなくせに、なんでそ
ういう風に言えるの?どうして私を、助
けてくれるの」
「そんなの……お前が俺達の仲間だから
だろ」
「仲間……?」
「俺達は仲間は全力で守るんだよ」
見殺しにしたりとか、絶対しない。
誰かが苦しんでたら、俺達はそれを全力
で救いにいく。
ただ、それだけ。
「変よ……。こんなの、変よ」


