自分の居場所が、欲しかっただけだ。 倉庫の外に出ると、ピタリと麗が立ち止 まった。 だから俺達も立ち止まり、麗を見る。 「麗、どうした?」 「姫、どっか具合悪い?」 雅と仁斗がそうやって声を掛けても、じ っと麗は黙ったままで。 「麗──」 もう一度雅が麗を呼ぼうとした時、麗が 叫んだ。 「もう嫌よ!」 こんな風に麗が声をあらげて、感情を露 にするのは初めてで、俺達はそのまま固 まった。