そう言うと、龍ヶ崎はヒュウ、と尻上が りの口笛を吹いた。 「へぇ。よく知ってるね」 「こっちには情報通が居るからな」 情報通、というのはもちろん、類のこと 。 「この女を返すのには条件がある」 龍ヶ崎が、少し瞳を鋭く光らせて、そう 言う。 「俺と勝負しろ、獅童」 バカな奴だな、と思った。 雅に勝負を挑むなんて、ただの自殺行為 だっていうのに。 決着は、呆気なくついた。 勿論、雅の圧勝。雅は傷ひとつついてな いが、龍ヶ崎の方は痣やらなんやらでぼ ろぼろだった。