しかも女の麗が、勝てるわけがない。 そんな麗に文句をつけるのは、ただの責 任逃れだ。 悪いのは、俺なんだよ。 奥の部屋に辿り着くと、雅は荒々しくド アを開けた。 てっきり鍵が閉まってるかと思ったが、 わりとすんなりと開いた。 そして、そこに広がっていた光景に、俺 は……俺達は、固まった。 部屋に置かれた一つのソファー。 その上に、押し倒されている女と、押し 倒してる男。 女の方は、紛れもない──麗だった。 麗の上に馬乗りになっていた男が、俺達 に気付いてゆっくりと起き上がる。