雅はいつも無表情だから気付かなかった
けど……。
雅、かなりイライラしてる。
総長のくせに、意味のない喧嘩を好まな
い雅は、滅多なことじゃこんな風に容赦
なく攻撃しない。
しても気絶させる程度だ。
だけどイライラしてるときや、本気で怒
ってるときは容赦がない。
冷酷な顔で、平然としながら骨の一本は
簡単に折る。
「……行くぞ」
そう言った雅を先頭に入っていくと、そ
こには大勢の不良がいた。
その全員が、俺たちを見ている。
ザッと数えて……五十人くらいか?
それに対して俺たちは、部下も合わせて
、十人。そんなに人数は要らないと思っ
て少ない人数で来た。


