【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~





だって、麗ちゃんに手を出したりしたら
、雅に何されるかわからないからね。



仁斗だって、わざわざそんな危ない橋を
渡るほど、女の子に困ってるわけでもな
いし。



賢明な判断だよね、うん。



「……紗智(さち)ちゃん、今、どんな
様子?」



それとなくそう聞いてくる仁斗に、俺は
僅かに笑ってみせた。




「変わらない、よ」



悔しいくらいに。


何も、変わらないんだ。──あの日のま
ま、まるでそこだけ時が止まったように




俺も前に、踏み出せないまま。



世界はとても残酷に回り続けてる。俺の
気持ちを、置き去りにして。