痛いのに。 泣きたいくらい、苦しいのに。 それでも俺は、求めてしまう。縋ってし まう。 麗ちゃんに、あの子を重ねて。 資料室に入ると、俺以外の他の四人はも う集まっていた。 「おはよー」 そう挨拶すると、あちこちから、ちらほ らと帰ってくる挨拶。 「……春希、麗のこと帰りも頼むぞ」 そう言ったのは雅。 本当、雅が誰かにこんなに過保護になる なんてビックリだ。 女の子になんてこれっぽっちの興味も示 さなかった雅が、麗ちゃんをまるで壊れ 物のように扱う。 だからかな。