思わず盛大に漏れそうになったため息を
、寸前で飲み込んだ。



誰もが近寄り難い、って思ってるはずの
私に、毎日のように声をかけてくるこの
男。



名前は仁科春希(にしなはるき)。



赤色という奇抜な色をした髪の毛はふわ
ふわしていて、くりっとした瞳と、八重
歯の口元。



ふわふわの髪の毛と、更にその童顔のお
陰で、大分幼く見える。



そして何故かいつも私に話かけてくる物
好き。



「……別に、なんでもないわよ」



そう答えながら、あの子達のせいで一時
間サボりになっちゃったんだっけ、と思
う。



何も授業中に誘うことないのに、と思っ
てから、ふと、仁斗の事を思い出した。



授業中なのにあんな所にいたなんて……
まあ、見るからにヤンキーぽかったしね





「あ、そうだ麗ちゃーん」