『でも将光が私立の中学に行ってたら、私も一緒に行ってたよ』







俺の気持ちなんて知らずに平気でこういうことを言ってのける。



ズルい、マジでズルい。



俺は、なんて返したら良いんだよ。







「は、何でだよ?」






いつだって俺はそっけなく冷たく返すしかないじゃないか。





好きって、好きだって想いを



今にも溢れてしまいそうな想いを



必死で隠さなきゃならないから。





バレたくないから。



バレたらきっと





『私、将光がいないと寂しいもん』






お前はこんな飛び上がるほど嬉しい言葉を言って



微笑んでくれることは無くなるから。