「ちょちょちょちょ!!!!!
何してんだよ!?助けにきたんじゃなかったのかよ!!??」


幸い、土方の時みたいに手足は拘束されていないので、頑張って沖田を押し返す。


「助けにっていうかー、
…ねぇ?」


意味深な笑みを浮かべる沖田←


「いや、ねぇ?じゃ分からんわ!!
つーか、土方ァ!ぼさっと突っ立ってないで少しは助けろ…って土方!?」


さっきあたしを襲おうとした奴に助けを求めるのもあれだが、緊急事態なので
助けを求めようと土方を見ると、


何だか、顔の辺りが黒くて、
全く表情が見えない←


いや、部屋が暗いのもあるけど、
きっと別の何かが黒くしてるぅー!!


そして静かに沖田の背後へと
歩み寄った←


怖ぇ!!!沖田以上に怖ぇ!!!


「お、沖田!ちょっと!後ろ!!」


「後ろ?…フギャ!!!」


あたしが口をパクパクさせながら指差すと、振り向いた沖田の身体は宙に浮いた←


まるで猫のような悲鳴を上げた沖田は、
猫のように土方に首根っこを掴まれていた←


「ひ、土方さん、何ですか??」


流石の沖田も焦って
苦笑いしている。


すると、
沖田を掴んでいる張本人、
土方が、ゆっくり顔を上げた。


その表情は…








「総司テメェ…。俺が目の前にいるって事わかってるよなぁ??」








「「ヒィッ!」」









…まさしく鬼だった←









「別に僕は人に見られてもかまわn「いっぺん死ね総司ィイイイイ!!!!!」ギャアアアアアアア!!!!!」










…。


「…土方がマジギレ…」


あたしはその光景を、
唖然として見ていた←