新撰組と妖狐ちゃん!




「いいのか?俺は容赦しないぜ!」


無邪気な笑顔を見せる平助。
…沖田とは大違いだ…。


てか…いいのかって
あんたががやりたそうにしてたからね!?


「よし、じゃあ両者とも位置につけ!」


土方の号令であたしと平助は距離をとって木刀を構えた。


「なんだなんだぁ?」


「入隊試験らしいぜ?」


道場にいた隊士たちが何事かと
周りに集まってきた。
けど、


「おいテメェら、休憩していいから
ちょっと道場から出てくれねぇか?」


土方が言うと、隊士たちはぞろぞろと出ていった。
多分、あたしが女だってばれたらいけないから、一応用心しての事だろう。