「…にしても、あんさん、えらい綺麗な顔しとるなぁ。」
男装してるのがもったいないわぁ、と
あたしにズイッと顔を近づけて言う椿さん。
「いや…、あたしなんて椿さんの足元にも及ばないと思うんですが…←」
お世辞とかじゃなく、
本当に思った事だ。
あたしは、目の前の綺麗過ぎる顔に
思わず手で鼻を覆った。
世の中の男だけじゃなく、
こりゃ、あたしも鼻血が出るわ←
あ、いや、実際には出てないからね!?
出そうだなって思っただけ!!
すると、暫くあたしを見ていた椿さんは、そうや!と何かを閃いた。
そして、あたしの両手をガシッと取ると、
「日向ちゃん、此処で働いてみない!?」
「えぇええぇぇえぇええ!!!???」
キラキラした目で、
とんでもない事を言い出した。
「ほら、タダで置いといたら、きっと日向ちゃん気ぃ使うやろ??それなら、ちょっとお手伝いしてもろうて、三食+部屋付きって事でどう???変に気ぃ使うよりそっちの方が楽やろ??
…というか、日向ちゃんええ顔しとるもんっ!絶対、着物着せたら可愛いわぁ!」
「え、あ、えと、その、」
椿さんのいきなりのマシンガントークにあたしはついて行けておりませぬ←
確かにあってるっちゃあってるけど!
最後のは絶対違うって!!
どうしたらいいんだぁ!!!
あたしは助けを求めるべく、
隣の鈴ちゃんを見たが、
「(グッ!)」
「…。」
何そのGOODサインンンン!!??
何がGOODなんだぁあああ!!??
此処で、は、働けというのか!?
確かにタダで置いてもらうよりは、
気ぃ使わなくていいけども!
着物きて、前に潜入した時みたいにしないといけないのか!?
お、おえ…
…って、これは椿さんに失礼だけどもっ
「う、うーん…」
ま、待てっ、
これは新撰組から逃れるチャンスなのか!?
そうだよ、だってお手伝いだもん←
別に、あんな事やそんな事をするわけじゃないしっ
実際、鈴ちゃんだってしてないしっ
お手伝いして、
三食あって、
部屋があって…
おまけに2人は事情を知っているから
新撰組の事についても何も問題ナシ!!
…しゃあない。
「…じゃあ、是非お手伝いさせてください」
「ほんまに!?やったぁ♫」
こうして、
あたしの島原生活が始まった←

