が、しかし、
楓月は未だ微笑んだまま。
あたしはその表情にイライラしていると、楓月が言った。
「私はこの世の中の人間が憎いのです。
貴女だって人間が憎いでしょう?
だから、幕府を滅亡させ、この腐った世の中を変えるのです。」
あたしは、その言葉に鼻で笑った。
「世の中の人間が憎いから、幕府を滅亡させる…?ふん、笑わせるな。お前の世の中はどんだけ狭いんだ。世の中は、日本の中だけじゃねえんだぞ。外国だってあるし、あたしたちみたいに人外の世界だってあるんだからな。
あたしが人間を憎んでる?馬鹿言うな。
あたしが憎んでるのは、長州のお前達だ。それに、妖怪を手にかけるなんざ、最早人間ではないだろう?もちろん、お前もだ。」
あたしは刀を食い込ませながら
不敵に微笑んだ。
「人外の者は人外であるあたしが裁く。」
斬りかかろうとする沖田を制し、
あたしは刀を振り上げた。
…その時。

