沖田side
「なにこれ…」
思わず身体の力が抜けて、
その場に座り込んだ。
床を赤く染めたのは、
紛れもない僕の血の塊だった。
「…え…?」
突然の事に頭が真っ白になった。
真っ白の中でふと、
頭の中をよぎったのは、
『労咳』の2文字。
…そんな訳ない。
ないないない。
きっと、いつか飲んだトマトジュースが胃の中から舞い戻って来ただけだよ←
うん、きっとそうだ。
だって、
丞くんだってそうだったじゃない?←
僕が頭を振って必死に否定していると、
吉田が僕の前にやってきた。
「お前、労咳か??」
「違う!!僕はそんなんじゃない!」
否定するも、
微かに感じる胸の痛みと
目の前にある自分の血を見ると、
完全にそうではないとは言えない。
「でも苦しいんだろ?
…なら、大人しく俺に斬られた方が、お前にとっても俺にとってもいいだろ。」
そう言って、怪しく笑った吉田は、
静かに僕に刀を向けた。
「じゃあ、楽になりな。
新撰組一番隊組長、沖田総司さん。」
「!?」
そう言って、吉田が刀を振り上げようとしたその時、
ドドドド…と誰かの走る音が聞こえたかと思うと、
「!?沖田っ!!!???」
血相を変えた日向が
部屋に走り込んできた。

