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「んじゃ長倉、よろしくな!!」
「おう!日向も気ぃつけろよ!!」
あたしは、平助を救護班のいるところへ運ぶと、一階を長倉たちに任せて、二階へ向かった。
無数の死体が倒れている階段を駆け上ると、やけに静かな二階へと辿り着いた。
「うわー…」
そこには、さらに沢山の死体があり、
床はその血でぬるぬるしていた。
…これ沖田が全部一人で殺ったのかよ。
…さすが大魔王だ←
「…。」
あたしは周りを見渡したが、
沖田の姿は見当たらない。
もう全部片付けて一階に降りたのか…?
そう思ったが、
「…っ!?」
…どうやら違うようだ。
微かに感じる二つの人の気配。
沖田がまだ誰かと戦っているんだろう。
…が、もう一つ気配がある。
人間の気配ではない気配。
前に感じた事のある気配。
「…!!!」
あたしはふと目に止まった部屋を見た。
不自然に開いている部屋の方から感じるのは、あたしと同じ妖気。
嫌な予感ってやっぱり当たるのか…
「…!ちっ」
あたしは舌打ちをして
その部屋へと走った。
何であいつが此処にいるんだよ!?
部屋へと滑り込むと、
そこに居たのは、
「っ!はぁっ…はぁっ…」
「!?沖田っ!!!???」
苦しそうに息をしている沖田と、
「あれ、助っ人登場か??」
沖田に刀を向けている長州の男と、
「貴女を待って居ましたよ?
楠木日向さん。」
部屋の奥で微笑んでいる、
…楓月だった。

