お互い相手に刀を向けて睨み合う。
僕も吉田も、次で決めると宣言した以上、ここで隙を見せたら…
と、その時。
「…っ!?ゴホッゴホッ!!!」
急に変な咳が出てきた。
「ゴホッゴホッ…!!!」
何かが胸の辺りにつっかえてる様で、
その胸のつっかえを取り除こうと
なかなか止まらない咳。
…何でこんな時にっ!!!
僕が必死に咳を抑えようとしていると、
吉田が、
「おいおい、お前風邪ひいてんのかぁ?(笑)」
馬鹿にしたように笑ってきた。
「ゴホッ!うる…っさいっ!!」
「おおっと!危ねえな」
僕は先に斬り込んだ。
「…っ」
が、咳をしているため、
息もまともに出来ず、
頭がクラクラしてきたので、
腕に力が入らない。
だから、呆気なく弾き返された。
…っ!!このままだと…
殺られるっ!!!
僕は一旦距離を置き、
本当に次の一手で決めようと刀を構え直した。
が、次の瞬間、
「ゴホッ!!!ゴホッ!!!」
今までで一番咳き込んだかと思うと、
「ゴホッゴホッ!!!カハッ…っ!!」
胸につっかえていたものが喉からせり上がってきて、
ボトッ
床を赤く染めた。

