「平助!!!」
敵を斬り終えた長倉も駆け寄ってきた。
あたしは服の裾を破り、
平助の額をきつく縛った。
「まだ息はある。けど…」
きつく縛った布はすぐに赤く染まっていった。
平助の顔色もどんどん悪くなるばかりだ。
「…っ畜生!!!待ってろ平助!
すぐ外に連れてってやるからな!!!」
長倉が平助を持ち上げようとしたが、
「…!」
一瞬、顔を歪ませた。
…まさか長倉も…
「おい、長倉。手ぇ見せてみろ。」
「え!?嫌、何でもねぇよ!」
あたしは、
背中に隠そうとする長倉の手を掴んだ。
すると、
「!?」
長倉の手の親指の付け根が
ぱっくり切れていた。
…こんな怪我したまま戦ってたのかよ
こいつは…。

