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「…っ」


何なんだよあいつは…!!


勝手に部屋に入ってきて、
喧嘩売ってくるわ、
団子は食うわ、
せ…接吻はするわ…!!!


そして、そのまま帰ってったし!?


ただ邪魔しに来ただけかよ!!!!


あたしは、はぁ…と溜息をついた。


「どいつもこいつも
意味が分からねぇ…。」


そう呟いたあたしは、
そっと唇を触った。


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そんなあたし達は、
これから起きるよからぬ事なんて、
知る由もなかった。


「楠木日向…。
今宵、貴女の生活を壊して差し上げましょう。


…妖怪は人間とは暮らせないのですよ」


影で一人の男が怪しく微笑んでいた。