あたしは、精神を集中し、 狐火に手のひらをかざし、 一言告げた。 「…燃えよ。」 「!?」 その途端、古高の周りを取り囲んでいた 狐火が物凄い勢いで燃え盛り始めた。 そして、あっという間に大きな炎が 古高を包み込む。 「あ…うぁ…」 すると、古高が呻き出した。 「熱くはないはずだ。 狐火は、別名ひとだまともいうからな。 あたしの狐火は、少しずつ生命力を吸い取っていく。」 それと、共に襲ってくる真っ暗闇の恐怖はとてつもなく怖いだろう。 さぁ、恐怖のどん底へと堕ちるがいい。