ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 暗い夜道を歩き、 新撰組屯所へと辿り着いた。 もう、皆寝ているから 見張りのいない門を静かに開け、 ある部屋へと向かう。 暗い廊下を進んでいくと、 一室だけまだ明かりがついていた。 …ちっ、まだ起きてんのかよ。 あたしは心の中で舌打ちをして、 その一室の襖を開けた。 「よ、土方。」 「おい、声かけてから入れ…って、 何でお前が此処にいんだよ!?」 そこには、いつもと同じく文机に向かっている土方の姿があった。