新撰組と妖狐ちゃん!



「こっちや」


と、建物の中を案内する男の後をついていく。


おそらく、客間に通してくれるんだろう。


あたしは、廊下を通りながら、
不審にならない程度に
周りを見渡した。


山崎は、土方との打ち合わせの後、
桝屋が長州となにやら、物を取り引きしていることを突き止めていた。


ただ、それが何物かが分からないらしい。


だから、あたしの手間は大幅に省けた←


その、何物かを突き止めればいいのだ。


周りを見渡したところ、
とくに、変わっているところもないし、
怪しいところも何もない。
…見渡したところでは。


「!?」


あたしは微かにある匂いを感じとった。


あたしの五感は優れているため、
どんなに遠くの匂いでも、嗅ぎ分ける事が出来る←


此処からは少し遠目だが、
微かに匂う、桝屋では不自然なこの香り。