「まだ、元に戻る…というか人間に化ける妖力が戻ってない。…まぁ、少しの間なら大丈夫だが。」


そう言うと、


「じゃあさっ、今ここで化けてみてよ!!!」


沖田が目をキラキラさせて言ってきた。


…。


「無理。」


「えぇー」


口を尖らせて言う沖田に、
お前は子供か…と飽きれながら言った。


「よく考えてみろ。
あたしが出てきたのは何の中からだ?」


あたしが小さい子供に聞くように言うと、

「んー…、日向の部屋!」


まさに子供のようなテンションで
答えてきた。


「いや、まぁそうだけども…
部屋の中の何の中だ?」


「…日向の服!…あ。」


沖田は気づいたのか、
口に手を当てて固まった←


「ほら、だから無理だと言っただろ」


あたしがフンッと鼻を鳴らしていうと、


「いや、全然大丈夫だよ?
…というか、むしろ化けてよ。」


黒くニヤッと笑った沖田。


…。


「誰が化けるか!!」


しまった…
こいつはSな上に、変態だった…


「何が楽しくて
裸体をみせなきゃいけないんだよ!!」


服は妖術とかじゃないから、
身体と一緒に化けたり消えたりできるわけじゃない。


…つまり、
今あたしは正真正銘素っ裸なのだ←


まぁ、白狐の姿だからいいけど。