日向はというと、その身体じゃ開くはずもない閉まっている襖を、小さな手で開けようとしている。
…ガリガリと爪で傷をつけながら。
…。
俺はつかつかと日向のところまで行き、
ガシッ
日向の首根っこを掴み上げた。←
俺に掴み上げられて
手足がぶらーんとなった日向を
俺と同じ目線の高さに合わせる。
目を合わせると、
「…。」
『何?』とでも聞こえてきそうなぐらい、日向はキョトンとしている。
だが、これはきっとこいつの演技だ。
総司がさっき言ったからかもしれないが…
なんとなく見えた気がしたのだ。
…キョトンとしている表情の中に、
あの黒い笑顔が←
「おい、テメェ…
…開かないと分かってやってるだろ。
わざと爪立ててやってるだろ。あ"?」
もう少しで何かがブチッと切れそうなのを我慢して、冷静に聞いた。

