「おい、こっちは正体分かってんだよ。
さっさと正体現せコラ。」
未だ狐の姿のあたしに、
得意の脅しで聞いてくる土方。
…言いたい事はわかる。
分かるが…
言ってる事が馬鹿だよこいつ←
あたしの前に仁王立ちする土方を
あたしは、憐れんだ目で見上げた。
「…なんだその目は。」
そんな視線を感じとったのか、
少しイラついた声で土方は言った。
普段なら、
声に出して「お前は馬鹿だ。」と
言ってやりたいところだが…
あいにく、あたしは今はただの妖狐だ。
(妖狐の時点で普通じゃないよね←)
そんな事言う事もできないし、
返事もしてやる訳がない←
なので、あたしは、
言葉が通じていない振りをし、
キョトンとした表情を作り、
はたから見れば必死に狐と話している痛い土方を無視し、
さらにその横を素通りし、
さっき閉められた襖の前へ歩いていった←
はっ(笑)、痛いな土方。
ざまぁみやがれ←
…と心の中でほくそ笑みながら。

