恐る恐る後ろを振り返ると、 「春の月、で一句ねぇ… 『春の月 赤く染まるは 血の如く』 …でどうだ?(黒笑)」 仁王立ちで怪しく微笑む土方がいた。 …あ、これはもう終わったな。 背筋にゾゾッと寒気がはしるのに耐えながら、恐る恐るあたしは一応聞いた。 「…春の月、赤くないですケド…その心は?」