あたしは磨かれたばかりの愛刀を
撫でながら言った。


「それに、これはあたしの親の形見でもある。ちゃんと手入れしてなかったあたしが言うのもなんだけど、大切なものなんだ。」


大好きなお父さんとお母さんを思い出すと、ついつい頬が緩んでしまう。


「…!?」


その表情を見て、沖田が顔を赤らめていたのをあたしは知らない。