沖田side


「おいおい、まじかよ…」


僕の隣で平助がうな垂れた。


昼の巡察に引き続き、
夜も巡察の担当だった一番隊と八番隊は、
長州の浪士が集まっているって情報を得て
この場所までやってきたんだけど…


「…全滅だね。」


長州の浪士は、
全員無残な状態で斬り殺されていた。




「あーもう、みんな帰っていいよ。
…たく、せっかく来たのによーっ!」


と、嘆く平助。


「平助うるさい。
相手が誰が知りたいからさ、
ちょっと調べるよ。
じゃないと、土方さんがうるさくなる」


僕たちは、隊士たちを屯所に帰らせて、
浪士の亡骸を調べることにした。


これだけの人数を殺ってたら、
相手の方も一人や二人はいるはず…