あたしが突っ立ってると、


「日向ー!こっちこいよー!」


平助があたしを呼んだので行ってみると、平助と沖田の間に一つ席が空いていた。


…この2人の間に座るのかよ…。


あたしは仕方なくその席に座った。
すると、女中の人がどんどん料理を運んできた。


「すごっ」


あたしは思わず目を輝かせた。
今まで一人で生きてきたあたしには
お金があるわけじゃあないし、
こんなに豪華な料理は食べたことがなかった。


「これ…食べていいのか?」


「食べていいよ、日向の歓迎会だしね」


ニコッと笑う沖田。


「おう!酒も飲めるしな!」


平助は…酒目当てかよ…。