「真央、ホントに大丈夫なの?顔が青いけど…」



運転するお母さんが、前方を見ながらあたしに話しかける。



「そう?もうなんともないよ。草野くんが病院に連れて行ってくれたし」



「そう…あら、どうしたの?その首のところ」



「…えっ?」



首筋を指差され、手鏡で確認をする。



すると、鎖骨の上に赤い斑点ができていた。















「なんだろ…わかんない」



「ダニかしら?」



「ええっ!?」



「最近お布団干してないでしょ~。明日晴れたら干しなさいよ?」



「もうっ、違うってば!蚊にさされたのかも」



「そうなの?も~ダサいんだからっ」



「なんでそーなるの!?」



「フフッ」



お母さんはあたしをからかって楽しんでるようだ。



元気がないように見えたから、元気づけてくれたのかもだけど。



とにかく、今日は早く帰って寝よう。