その日はそのまま家に戻る。 そして翌日の日曜日に、冬馬兄ちゃんと買い物に出掛けることに。 二人で出掛けるなんて久しぶり。 お兄ちゃんが仕事をするようになってからは、あんまり一緒に出掛けてなかったなぁ。 なんかデートみたい。 そう思うと笑みが零れる。 「良明くん、喜んでくれるかなぁ」 まだ無いプレゼントだが、それを渡しているシーンを思い浮かべる。 喜んでくれたら嬉しい。 「ありがとう」と笑顔で言ってくれたら嬉しい。 ただそれだけを考え、眠りについた。 .