歩みをやめない冬馬兄ちゃん。 目的の公園が見え、冬馬兄ちゃんは手を離す。 「先行ってどっか座ってて?飲み物買ってから行く」 少し離れた自販機を指差し、私に笑いかける。 「好き」って言ったのに、冬馬兄ちゃんは表情を変えない。 なんか少し寂しいなぁ。 私は一人歩きだし、ベンチに座る。 「なんだろ、話って」 冬馬兄ちゃんが戻るまで、私は一人携帯をいじって待つことにした。