「……昨日も来てないみたいなんだ」 仕方なく話す。 一人で考えても出なかった結果。 複数人になれば結果は出るだろうか? 「どうしたんだろうね。 まだ気にしてるのかな……」 あの日、許し合ったはずだ。 なのに先輩は、来ていない。 「学校終わったら行ってみる?」 「そう、だな」 「大丈夫だよ、きっと」 美和ちゃんの励ます笑顔に俺も笑う。 放課後まで、長すぎる時間潰さなきゃいけない。 何度か電話をかけるが、やっぱり返事はない。