隣に来た良明くんは、私の手を握って離さない。 「家まで送っていい?つけて来ちゃった」 「……ストーカー」 「まぁいいじゃん。なんか奢るからさ」 そのままファーストフード店に連れられていき、飲み物を奢ってもらった。 積極的だなぁ。麻実ちゃんみたい。 そう思いながら良明くんを見る。 席に座り、二人で色々な話をした。 授業のこと、好きな音楽や食べ物のこと、 本当に色々だ。 「それでさ、俺と付き合ってくれる?」 ……そういえばそんなこと言われてたっけ、なんて思い出す。