「別になんでもいいよ」 なんだっていい。 喧嘩にならないような状況なら……。 「じゃあさ、早めの昼メシ。 そのあとにカラオケ」 「え、歌?そうゆうの苦手なんだけど」 「なんでもいいって言ったのはそっちだろ? まぁ、座ってればいいよ。俺の美声聞かしちゃるから」 笑う良明。 私はため息に似た返事を返し、隣を歩く。 カラオケなんてあんまり好きじゃないんだけど……まぁいっか。 歌ってる良明を見てれば、喧嘩しなくて済むもんね。