「紗綾ちゃんこそ、あの…昨日、一緒にいた子とすごく仲良さそうだったね、紗綾ちゃんに話しかけるオレらのこと超睨んでたし」
「あ、小夜子ですか?小夜子とは、高校で仲良くなったんです、見た目によらず、すっごくサバサバしてるんですよ?」
「へぇ〜」
そんな他愛もない話をしながら、慎也さんは、私を家まで送ってくれた。
ちなみに、慎也さんは、美生さんとも面識があるようで、
「いや、最初会ったときは、真生の姉ちゃんかと思ったんだよね!」
「ですよね〜、美生さんは、昔から見た目も中身もちっとも変わらないからな〜」
なんて、話で盛り上がった。
「いや、慎也さんがこんなに話面白いなんて思わなかった」
「いやいや、オレこそ、紗綾ちゃんは、かなりクールビューティだと思ってたからさ、こんなノリがいいなんてびっくりしたし」