だって、慎也さんは、もともと真生くんの友達なんだから気になって当然だ。



「あの、真生くんといつから友達なんですか?」




私は、ふと疑問に思ったことを口にしてみた。



そう言えば、真生くんの友達に会ったのって慎也さんがはじめてかもしれない。




「あぁ、アイツとは、大学に入ってから仲良くなったんだ、最初、実はオレ、真生のこと嫌いでさ、」




「…そうなんですか?」




意外なその言葉に、私は思わず、目を見開く。




すると、慎也さんは、



「実はね、あ、これ、真生には、内緒な」



苦笑しながら、そう呟いた。