好きだなんて言わなければよかった【完】



「…え、」



唐突なオレの宣言に小夜子さんは、キョトンとした表情を浮かべた。




少し前から考えていたことだけど、まだ、姉ちゃんにも友達にさえ言っていない。




「そ、そうなんだ!じゃあ、来年旭くんが入学してくるの楽しみにしてるよ」




「はい。オレ必ず合格してみせるんで」




オレはそう言って、にこりと、微笑む。




「うん、頑張って!」




…ぜってー、合格してみせる




心の中で、改めてそう決意した。





「じゃあ、小夜子さん、オレ家まで送りますよ。そろそろ帰らないと家の人も心配するでしょう?」





もう一度、笑みを浮かべてそう言うオレ。