好きだなんて言わなければよかった【完】


そう言って、わざと、男と小夜子さんとの間に割り込むように入り、彼女の姿が見えないようにする。



そして、そのままギロリと、相手の男を睨みつけた。



すると、



「…あー…オレ、そういうのマジ無理、もういいや、小夜子ちゃんレベルの女の子ならまたナンパすればいいし」




心底、めんどくさそうにそれだけ言い残し、男は、サッサとその場を後にする。



その姿が見えなくなったところで、後ろにいる小夜子さんに声をかけた。



「……小夜子さん、」



「…旭くん!!あはは、ゴメンね。変な所見せちゃって。あと、本当にありがとう。助かったよ」



「あ、でも!紗綾には内緒にしててね。あの子心配性なところあるし!」



ぎこちない笑顔でそう言う小夜子さん。


きっと、内心、笑えるような状態じゃないはずなのに…。




「…本当に大丈夫ですか?」