好きだなんて言わなければよかった【完】




「まぁ、田村は、ほっとくとして…実際どうなの?」



中林は、ちらりとオレを見ながら、尋ねてくる。



「…だから、いないって」



「…ふーん…旭がそう言い張るなら、そういうことにしときますか」


「えー!?オレ超気になるのに!!」



納得いかないと、ブーイングをする田村をめんどくさそうに眺めている中林。



そんな、2人の様子にオレは、軽くため息をついた。





────…




「…中林、絶対なんか察してたよな」




ハァ…と、思わず小さなため息が漏れる。




田村と中林の2人と別れて、オレは1人で暗い路地を歩いていた。



「…てか、もう9時過ぎてんじゃん」



いろいろ考え込んで歩いていたら、いつの間にか、だいぶ時間が過ぎていたようだ。